精子バンクについてお話をしたいと思います。
精子バンクとは簡単にいうと男性の精液を購入、保管、販売する施設または企業のことです。
精子は精子提供者と呼ばれる男性によって生産されて販売、
パートナー以外との妊娠を達成する目的で他の人達によって購入されます。
最初の精子バンクは1964年に不妊の人工授精のために米国・アイオワシティと日本・東京で誕生したそうです。
これにより、子供の性質を精子の段階で選択できるようになりました。
それ以後、精子バンクの利用者は増加し、現在ではアメリカだけで100万人以上の子供が精子バンクの人工授精によって誕生しているとのことです。
昨今、男性不妊も広く知られるようになり妊活とは女性だけのものではない現状があります。
そのことから第三者の精子を使用した不妊治療である「非配偶者間人工授精(AID)」も広く知られるようになりました。
ですが、AIDにより生まれてきた子どもの「出自を知る権利」がいまだ蔑ろにされているという現実もあり、人権問題でもあります。
子供の出生に関する問題はこれからも課題といえるでしょう。